来る6月6日(土)多摩大学にて、第19回多摩ニュータウン定期総会を開催します。今回の講演会は、宮城大学の風見正三氏をお招きして、コミュニティビジネスについてお話しいただくと同時に、東日本大震災の各地で風見先生が実践しておられる取組みついても御紹介いただく予定です。
本学会は、昨年度より「コミュニティビジネス」をテーマとして取り上げ、活動を行ってきております。学会誌『多摩ニュータウン研究』第17号の特集も「多摩ニュータウンのコミュニティビジネス」とし、昨年ご講演いただいた松本祐一氏、成瀬惠宏氏、舩木翔平氏の講演記録と、寄稿していただいた浜田健史氏の原稿を掲載しています。
多摩ニュータウンでは、以前より多彩なコミュニティビジネスが活動を行ってきました。近年、若い世代が新たなデザインによるコミュニティビジネスを展開しはじめています。風見先生のご講演をもとに、多摩ニュータウンにおけるコミュニティビジネスについて意見交換し、つながりが生まれる、つながりが深まる機会になればと考えております。
多くの皆さまにぜひご参加いただき、活発な話し合いが出来れば幸いです。

総会、講演会、懇親会に参加される方は、以下の内容を明記して、sk0606@tama-nt.org までメールしてください。
・総会、講演会、懇親会のいずれに参加されるか
・氏名、会員/非会員、緊急連絡先等
また、ご質問などがあれば同じくメールにてお願いします。会員でなくても一般の方も傍聴ができますので、興味のある方をお誘いください。

≪第19回多摩ニュータウン学会定期総会+コミュニティビジネス講演会≫
I スケジュール
【2015年6月6日(土)】
13:30-14:45 <第19回多摩ニュータウン学会定期総会(開場13:00)>
会場:多摩大学
議事:2014年度事業報告(会計報告含む)
2015年度事業計画について(予算含む)
その他
15:00-17:00 <講演会>

II 講演会
「田園都市の思想から多摩ニュータウンの未来を構想する」
~社会的共通資本の視点によるコミュニティイノベーション~
風見正三 氏(宮城大学事業構想学部 副学部長 教授)
【講演趣旨】
地方創生に向けた新たな政策展開が求められる中、「社会的共通資本」の視点による地域資源の戦略的活用が重要となっている。
都市・地方は再生できるのか?その鍵はコモンズの視点による新たな地域経済の再構築にある。本講演では、こうした地方創成の中核となる「社会的共通資本」の視点による「コミュニティビジネス」、「コミュニティデザイン」の実践について、東北の事例をふまえながら論じるとともに、21世紀における「新田園都市」としての多摩ニュータウンの未来を構想していく。

【プロフィール】
1960年生。日本大学大学院理工学研究科博士課程前期修了後、財団系シンクタンクで地域振興計画に関する調査研究業務等に従事。その後、1987年、総合建設会社に入社し、全国の都市・地域開発業務などに従事する。1991年、英国国立ロンドン大学大学院に留学し、都市地域計画学修士、経営学修士を取得するとともに、「地球サミット」のロンドン部会に出席する。帰国後は、地域プランナーとして様々な地域活性化プロジェクトに関わる。2007年、東京工業大学大学院総合理工学研究科環境理工学創造専攻博士後期課程修了、「都市の環境持続可能性指標の開発に関する研究」にて、博士号(工学)を授与される。全国の都市再生、地域再生、環境共生のプロジェクトや都市政策、環境政策、ソーシャルビジネス、コミュニティビジネスに関する調査研究に携わっている。社会活動としては、政府、地方自治体の調査委員会や審議会の委員等を歴任しながら、持続可能な地域づくりと地域産業創造、コモンズ社会の創造に積極的に取り組んでいる。2011年4月から2012年3月まで、宮城大学地域連携センター副センター長に就任し、南三陸町震災復興計画の策定支援の他、様々な震災復興支援活動を行ってきている。現在、東松島市の被災した小学校を「森の学校」として再建するプロジェクトを C.W.ニコル氏と共に進めているとともに、コモンズの視点とコミュニティビジネスの手法から様々な持続可能な地域創造プロジェクトの実践を進めている。

主要著書
「『田園都市への誘い』-ハワードの構想に発したその歴史と未来」(彰国社、2001)
「テーマコミュニティの森-ヒューマンサイズの新しい都市」(ぎょうせい、2002)
「緑地・公共空間と都市建築」(日本建築学会、2006)
「コミュニティビジネス入門-地域市民の社会的事業」(学芸出版社、2009)
「東日本大震災 復興への提言 持続可能な経済社会の構築」(東京大学出版会、2011)

III 交流会 (講演会終了後)
場所:多摩大学
参加費:3,000円程度を予定

【参加申し込み】
参加される方は、以下のことを明記して、sk0606@tama-nt.org までお願いします。
・総会、講演会、交流会のいずれに参加されるか
・氏名、会員/非会員、緊急連絡先等