日時:1998年10月24日(土)午後1時から4時45分まで
   (12時30分受付開始)
会場:大妻女子大学 社会情報学部 113教室
   (小田急多摩線唐木田駅下車徒歩約7分)

【第1部】 1:00-3:00
・基調講演  細野助博中央大学教授
 「米国から考えてみたエッジシティとしての多摩ニュータウン」

・シンポジウム 1:35-3:00
  「つくられた街:多摩ニュータウンのライフコース」
   パネリスト
   高橋賢一法政大学教授(都市計画)
   高野範城弁護士 (学校,家庭,地域の連携の課題)
   松本暢子大妻女子大学助教授(居住学)
   コーディネーター
   炭谷晃男(大妻女子大学)

【休憩】3:00-3:15 ホームページのデモ,説明

【第2部】
自由研究発表(3:15-4:45)
◆石崎研二(東京都立大学)  
「多摩市の学校計画の現状と課題」
学校計画における今日的課題のひとつとして,少子化にともなう児童数の減少による学校の統廃合問題があげられる.従来,学校の統廃合は過疎地域や大都市中心部でみられたが,近年では郊外の住宅団地を抱える市区町村でもその兆候がうかがえる.中でも,1994年以降,つぎつぎと小中学校が統廃合されている多摩市は,まだ統廃合が実施されていない他の周辺市区町村と比較して,きわめて異例な地域と位置づけられる.本発表では,多摩市で学校統廃合が実施された背景と統廃合後の学区再編の妥当性について,統計資料や地理情報システムを活用しつつ話題を提供したい.

◆大竹美登利(東京学芸大学)
「多摩NT在住のサラリーマン夫妻の生活時間構造の変化」   
多摩ニュータウンには、日本の典型的なサラリーマン家庭が多く住んでいる。報告者は、1985年、1990年、1995年の3回にわたって、多摩ニュータウンに在住の、妻が無職、パートタイム、フルタイムで勤務しているサラリーマン夫妻を対象に生活時間調査を行った。この調査結果から、バブル期及びバブル崩壊を経て、その家庭生活はどのように変化したかを、家庭内の男女平等の進展や、高齢社会を展望した生活設計との関わりで分析する。

◆岩原由紀(中央大学法学部辻山ゼミ多摩ニュータウン班)
「多摩NTにの緑地計画からみる管理体制の問題点」
昨年1年間、試行錯誤しながら初めて研究した6人の活動内容の発表を交えながら、グループ全員の関心事だった「緑豊かなニュータウンをうたう緑地計画を研究しよう」というきっかけから始まった調査内容を発表していきたいと思います。緑地計画を追いかけ、主に施工者側(都・住都公団・供給公社・八王子市多摩市・稲城市)にヒアリングをした結果、見えてきたニュータウンの管理体制についても発表していきたいと思っています。 

◆横山真理(多摩市都市計画マスタープランをつくる会)
「”つくられた街″のまちづくりマスタープラン」
これまでまちは市民にとっていつのまにか「変わる」だけでした。私たちはこれからは、市民がまちを「変える」主体になろうという思いでスタートしました。多摩市は、市域の6割をニュータウンが占めています。既存の街と比べて、個人の利害関係がそれほど強くなく、問題が市民の目にも見えやすい反面、建設省,公団、東京都といった上位計画に縛られ、多摩市の独自性を発揮しにくい面もあるようです。これを他の街とは違った多摩市の独自性ととらえ、その中での市民、企業、NPOのパートナーシップによるまちづくりのあり方を考えてみました。

▲ページの上部に戻る