5月24日(土)午後1時多摩センター駅前のバンサンカンに老若男女40名が集合、まず多摩ニュータウン着工当時の地形調査や造成工事のビデオと、整備された現在の多摩ニュータウンのビデオを見て、予備知識をつけました。

見学コース出発点の永山駅に場所を移し、ここから昭和46年、最初に多摩ニュータウンの入居が始まった諏訪、永山地区の現状を見てまわりました。案内は(株)都市設計工房 成瀬恵宏様(元住宅・都市整備公団)で、初期から多摩ニュータウンの開発に参画されたこの地域に最も詳しい方でした。

諏訪二丁目の遊歩道を南に進み、右側の分譲住宅は狭いが安いために入れ替わりが激しく、多摩ニュータウンの登竜門に成っているとの事でした。次に、諏訪三丁目のタウンハウスの中を通りました。ここは大人気で何百倍もの競争率で有り、それ以後のタウンハウスの先鞭をつけました。

この地区は、入居開始時人口密度が高く、同年代の若い人が沢山入居したため予定の学校の配置で不足し増設した、それが今余り廃校が進められています。

諏訪五丁目の医者村では、住民の利便性を重視して各種の医院を集中して配備したが、年月が過ぎると廃業が進み、今では半数成ってしまった、最近では集中配置は止めているとの事でした。

近隣商店街は、諏訪五丁目と永山四丁目の道を挟んで設置し中規模の商店街を形成した、しかしモータリゼーションが予想以上に進み、駅前のスーパーなど大規模店に客が流れ経営が苦しく、廃業が進んでいる、今後近隣商店街をどのように活性化するかが課題との事でした。

諏訪から永山へ商店街のところで橋を渡り、永山四丁目の永山南公園から遊歩道を北に進んで永山駅近くの永山北公園(永山二丁目)で見学会は終わりました。入居から26年、樹木が大きく育ったように、社会環境はすっかり変わり計画と現状に大きなギャップを生じていることを学びました。日本のモデルケースとして注目を集めている多摩ニュータウンの今後を皆で考えていくことが事がこれからの課題でしょう。2時間約10Kmのウオーキングは良い運動になりました。

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